こんにちは、釜井果樹園です。
今シーズンもご愛顧いただき誠にありがとうございました。
今の時期は梨畑では剪定作業などを行っています。
シーズンが終了するすぐに来年にむけて、
枝の『剪定』、『誘引』、『改植』、『肥料まき』などの作業があります。
良いお天気が続く限り、休む暇なく頑張っております。
『剪定』について
収穫を終えた梨の枝はこのように空高く、
ぐんぐんと伸びております。

品種にもよりますが、幸水やあきづきなどは1~3年、にっこりなどは4~5年ほどで
梨の実をならせる枝を交換していきます。
このようにたくさん伸びた枝を1本1本見ていき、花芽と葉っぱだけのもの(葉芽)を判断していきます。
見た目でふっくらしているものが花芽(将来果実が実る芽)、葉芽(葉っぱだけになるもの)はあまり膨らみがありません。
これを判断し、なるべく花芽が多く状態が良い枝を残していきます。
剪定後の様子↓

『剪定』とは、このようにたくさん伸びた枝を1本1本見ていき、良い枝を残して切っていく作業です。
2~3年先の実をならせる枝まで考えながら切っていくため、かなりの経験と枝を見る目が必要で大事な作業になります。
釜井果樹園では、大きく甘い梨に育てるために、1本の木に対して花芽の数をある程度まで制限し、充分に栄養が行きわたるよう育てていきます。
堆肥づくり

また剪定が終わった枝は、粉砕機にかけ、たい肥と混ぜて2年ほど熟成させ、畑の肥料にして使っています。
有機肥料での土作りも手間を掛け、大切にしている作業のひとつです。改植をしたあとの古い丸太木は、薪に使う人に譲ったりして活用して頂いております。
『誘引』について

剪定後は枝を鉄線でできた棚に
紐で丁寧に固定していきます。
この作業が『誘引』です。
『誘引』は梨の剪定後に枝同士が重ならないように、棚に紐で枝を固定する作業です。梨の枝を曲げたい方向に、枝を捻りながら曲げる作業、『捻枝』も行います。
外れにくい特殊な結び方で、素早く作業しています。この作業をすることで、枝の日当たり、風通しをよくし、大きくて甘い梨を作りやすくします。
またきちんと誘引することで、管理や収穫も楽になりますし強風などによる落下も防ぐことができます。 病気や害虫予防のために、当園では古い紐はすべて外して、新しい紐で結び直しの作業も行っています。
当園の畑には全部で1000本ほどの梨の木がありますので冬の間しばらくは、このように1本1本、丁寧に作業を行っています。
『改植』について

また冬場の大事な作業に『改植』があります。
老朽化した木や病気になってしまった木の植え替えのことです。今年は20~30本ほど改植しました。細い木が今年植えた木です。
このように冬場の作業もたくさんあるので、お天気が悪くて作業できない限りは、毎日休み間もなく作業しています。
今日は晴れていたので、気温も少し高めでしたがこれからの季節、外は北風が強くなり体の芯まで冷える気温となります。
でも、この寒暖差があるから美味しい梨ができるんです。また美味しい梨を皆様にお届けできますように日々頑張ります。
本年も格別のご愛顧いただきました皆様に感謝申し上げます。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。
皆様どうぞ良いお年をお迎えください
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釜井果樹園
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